写真に残る成長と気持ち


昨日はちょっとしたことがあった。俊を大好きな玲君が、部屋の隅っこでブロック遊びしていた俊に近づいて、一緒に遊ぼうとする。
もちろん壊されると思った俊は、小さなイスを ちょっと投げるような感じで、玲君に向かってぶつけた。
目撃していた私は、心の中では平常心なのだけど、声色を荒げて叱った(危ないことをしたら結構叱ります)
お尻を出して、ベチンッ”と叩いたところ、大泣きしながら泣きやまない。
「今日、保育園でみんなシュンシュンと遊んでくれなかったー」と言って泣いている。
胸がキュン☆っとなった。何てことだろう。
6:30pm だというのに、ベッドの部屋へ行き、布団をかぶって寝てしまった。
今の保育園は、内情がよくわからない。若い先生ばかりで、一生懸命なのはわかるけど、子どもの気持ちをくんでくれるということは、あまり感じられていない。
子どもの気持ちをくんだ上で、接して下さる先生というのは、やはりベテランだと感じる。
今は保育園も民間委託されているから、ベテランの先生が少なくなってしまった。
母が未熟な分、教えられたことも沢山あって、以前はベテランの先生の存在はとても心強かった。
以前、お迎えに行ったら俊が泣いていたことがあった。
先生がおもちゃの取り合いで、と私に説明してくれたのだけど、話している横で本人が首を横に振っているのに、先生は決め付けているようだった。本人が違うと表現したがっているのにね。
私は「そうですか。」と言ってその場を過ごしてから、外へ出てから俊に話してご覧と尋ねてみた。
少し落ち着いたら、全然違うことで泣いていたことを話してくれた。
今の保育所へ変わってから、割とそういうことは頻繁にある。
先生方も一生懸命だから、私は何も言わない。
自分のことを考えても、大人になったと言えるのは、二十歳になったからではなくて、社会へ出て経験を積んで、30歳を過ぎた頃だったと思う。
もっと言えば、子どもを産んでから、子育ての中でやっと一人前の大人になったと思っている→私の場合はね。
リトミックやキッズエアロビクスのレッスンがある保育園だけど、システムだけではなくて、ソフト(心)の面では、もっとウィットに富んだ大人との関わりというものがあって欲しいなと願っています。
小さい頃からの写真を観ていたら、その頃の気持ちとか、素直な心とか、今とズレがないか?色んなことを感じることができます。

情操教育ということを考えてみても、私には特にその環境を作ってあげれていないと感じていて、反省するところかな…。
俊がイジメられているとは思っていないけど、それとは別で今のイジメ社会を考えると、情操教育っていうのは、必要なことだと思う。
特に働くママとしては、子どもと真剣に向き合う時間が少ないわけだし、だからと言って子どもの気持ちに無関心であって良いはずが無い。
子どもはスクスクと個性を発揮しながら、成長していって欲しいと願っているのだから、ママとして最高のサポーターになる気持ちはいつも持っている。
何の理由か?公園からはブランコが外され、滑り台の周りには、立ち入り禁止のテープが巻かれている。
近所の公園全て。これは一体何なのか? 公園はただの広場になってしまった。
自然との触れ合いが足りない。気軽に足を運べるような場所を探さなくちゃと思う。

先日、夜眠る前に俊が私に言ったのが、「ねえママ〜。シュンシュンはねー。何で生まれてきたか知ってる?」
「どうして?」 「じゃあ教えたろかー。ママが強いから生まれてきたんだよ。」 「ありがとう。ママも俊が生まれてきてくれて嬉しいよ」
ママが強いから生まれてきたんだよ…この一言が、妙にズシンと心に響きました。
そうなんだよね。俊が生まれる時は、本当に色々とあった。私はそれまで弱かったけど、困難な状況で俊を産むと決意して生んだことから、私の人生は開けたようなもの。
人生、波乱万丈で色んなことがあるのだけど、人は色んなことを言う。でもそれは無責任で中傷的だったりすることも多い。
人生を生きているのは、自分なんだ。人の言うことや世間体とか、無責任なものに振り回されてはいけない。常に人生の中心は自分であることが、幸せな人生を悔いなく生きるということだと思うようになった。
当時、とても象徴的な夢をみたのが、今でも私の心に残っています。
天まで届くような、先が見えない真っ直ぐに伸びた大木(杉の樹)の森の真ん中に私は空を見上げて立っている。
樹の幹には、無数のありえないくらい沢山のセミがとまって鳴いているのがうるさい。
耳の中にいるんじゃないか?というくらいセミの声がする。
でも私はセミ(世間)はうるさいし、空は見えないけど、「真っ直ぐに上を向いて生きなさい」というメッセージを感じました。
それから俊は生まれてきました。この子を産んだことで、私は腹をくくったというか、何事にも動揺することがなくなりました。
まさに子育ての中で育てられた、やっと自分は大人になったと感じています。
子どもの社会の中でも、小さな内から色んなことがあるようです。
思いやりとか、他の人の気持ちも大切にできるような、豊かな心が育つ土壌(環境)を作ってあげたいと、真剣に考えています。