ババアの進捗

パソコンの前に座る私の足元にペットシーツを敷いて、その上に常に寝ている。膿の異臭が鼻につく。自分で座ったり、水を飲みに行ったりすることはできるが、2週間前くらいに、後ろ足の右側が痛そうに歩くなと思っていたところ、4日ほど前から、足に癌が移転しているのが外傷として見た目にもわかるようになっているのに気が付いた。
やはり手術で死ぬのを選択できなかったが、体の中の異変が、外からも目に見えるようになってきて、とても辛い。
その進行の速さに驚いている。こんなにも癌というのは進むものなのか。あまり痛そうにしないところも、気丈なババアらしく、せめておいしいものを食べさせてあげようと思えば、缶詰を開けたりし、他の猫たちを押しのけて皿を独占する様子も、今までと全く変化がなく、元気に見えるのが頼もしい。
ただ、膿の異臭がすごくて、他の猫たちも時々ババアに気づかれないように嗅いだりしている。猫仲間達は、ババアの最後をそれとなくわかっているようにも思う。
ババアは一時期少し体重が戻って、元気そうにしていたものの、今はまた骨と皮といった風で、それでも我が家に来たときよりはましな気はする。