加寿子おばあちゃんへ


秋晴れの空が広がり、天を見上げる時間が多いこの頃です。お変わりなく、お元気そうで、何より嬉しいことです。
先日、電話でお話したマンションのカタログを同梱します。自転車で移動できる範囲に、砂浜のビーチがあり、人工的に整備された小川のある公園、緑と海と風が沢山の上品な街です。子育て世帯が多い、これから将来性があり、投資としても価値ありと思いました。芦屋市は教育にも力を入れているのがわかります。学業も自然も何より広々としたところで、ノビノビと子育て、成長してくれたらと思っています。
周囲のネオポリス並の住宅街には、一戸7千万前後の自由設計のオシャレな町並みが広がります。歴史と文化の融合する街の流れを組んで、博物館や美術館も近くにあり、倉敷を思い出します。加寿子おばあちゃんが着てくれたら、マンションに予約制のゲストルーム(お客様専用の泊まれるお部屋)があるので、気軽に来てもらえるんですよ。高級住宅街の人たちが持っているボートの停泊施設もあって、そういう人たちがお休みの日には優雅に河遊びを楽しんでいるのがベランダから見えるのですよ。
そんな文化や生活を大切にしている街に住むのですから、私もそれなりの服装やマナーを身につけて歩こうと思っています。近くに居られたら、加寿子おばあちゃんから教わることが沢山有るのにと思うと残念です。遠く離れていても、元気で楽しく暮らす姿を思い、いつも願っています。私も心配を掛けないようにと思いますが、色々とあるのが人生の常のようですので、心正しく、健やかであればと、あまり欲は有りません。向上心だけは持ち、前向きでありたいと思います。
三人目の長女は嘉奏(かな)と読みます。喜びの多い、幸せな人生を願って名前をつけました。とても理髪で、女の子らしいので癒されています。毎日とても大変ですけど、それは子ども達が育つまでのことと思います。私の母親は宗教ばかりして、一般的な作法を教えてはくれませんでしたから、世間に出てそれなりの苦労もありましたし、生きていく中から学び、親は反面教師です。何より子等が生きる間に、困った時には手を差し伸べられるような、親は人生において後ろ盾だと思うのです。今回のマンション購入では、彼のお母様に大変お世話になりました。私はありがたいなと思っています。子等を立派に育てることが、恩返しですね。
加寿子おばあちゃんに、ずっと以前に頂いた、ピンクのシルク100%の掛けシーツ、とても気に入っていて、年中使って、もう4年以上になると、子ども達が上を歩いたり、跳ねたり跳んだりするものですから、小さな裂け目が大きくなって、ボロボロになっても使っている有様です。もしおばあちゃんのお下がりがあれば、また送って下さい。そろそろ思い切って捨て時とは解っているんですよ。でもなかなか思い切れなくて…。新品は要らないんです。加寿子おばあちゃんの上品なセンスを取り入れて、おばあちゃんが使っていたと思うからこその愛着というのもあるんですね。人形も色紙も大切にしています。
子沢山でワサワサとして、なかなか身動きが取れませんが、こうしていつも加寿子おばあちゃんのことは考えていますから、どうぞ御身体をご自愛下さいね。私のためにも、永く生きて楽しんで下さい。いつもありがとう。