生後8ヶ月の赤ちゃんの思考と記憶


この写真は、私が2歳前くらいの写真だと思う。大好きなおばあちゃんと一緒に映っている写真。私が今でも部屋に飾っている家族の写真の1枚。
私は祖母にとって、一人息子の初孫であって、初めての女の子。可愛かったに違いない。
小さい頃は、祖母や祖父との思い出が沢山心に残っているし、祖母の背中で育ったと言っても過言ではない程、本当に可愛がってもらった。私も祖母が大好きだった。

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実は昨日、梅田の紀伊国屋書店へ来年のスケジュール帖を買いに行ったついでに、「30分だけよ」って自分に言い聞かせながら、書店を散策して興味のままに本の間を歩いていて、保育関連の書籍の書棚の裏に、心理学的な分野についての研究書籍が置いてあって、興味を惹かれて足を止めた。
育児について、赤ちゃんやら胎児やら、1歳までにどの程度の思考回路ができるから、どうのこうのっていう書籍がズラーッっと並んでいて、色んな人が赤ちゃんについて研究されていらっしゃるのを興味深く感じた。
1番幼いときの記憶というのは、一般的に3歳くらいとか言われることが多いけど、実は私自身、生後8ヶ月の記憶がある。
というのも、大人になってその時のことを母に話すと、生後8ヶ月の時だったと言われたので、自分ではもう少し大きかったように思っていたのだけど、確かに自分では歩いていなかったし、そのくらいだろうと思えた。
【生後8ヶ月の時、急性肺炎になり入院】このときの記憶はこうである。
祖母に預けられていた私は、祖母が切り盛りしていたラーメン屋(定食やうどんなども出していて、夜になるとお酒も出していた下町の母さんの店っていう感じ)のドアを1枚隔てた隣の部屋に寝ていた。
しんどかった。何度も吐いてそれがまた苦しかった。喉につまって、窒息しそうだった。
祖母が気が付いたときには、かなり風邪をこじらせて悪化していた。
祖母は母を呼んだらしく、母がやって来た時に、「忙しかったから、気が付かなかったんじゃ」と言っていた。
母が私の顔を覗き込んで見た。
私は「お母さん、お仕事は?大丈夫なの?」と思っていた。
母は自宅でピアノの教室を開いていて、私は母が仕事をしているから、祖母に預けられていると思っていたので、一番に私のために母が来てくれたのを嬉しく思いつつも、仕事の心配をしていた。
父の小さな車の後部座席に乗って、父が当時勤めていた国立病院へ運ばれた。
母の膝に抱かれて、旭川に映る月で明るい夜だった。「月がきれいだな〜」って思っていた。
病院へ着くと、急患の部屋へ通された。大きな柱のエレベーターが2つある、隣の部屋で、カーテンがぶら下がっていて、ベッドが3つ並んでいた。
私はうつ伏せに寝かされて、多分お尻に注射をされたんじゃないかな?意識が無くなった。
それから入院している時に、看護婦さんにおかゆとかりんごの汁みたいなものを食べさせてもらったのを、断片的に覚えている。
後から聞いたけど、それらの記憶はどれも正しいものだったのに、みんな信じられないようだった。
そして「大人になってから見たものを後から紐付けしたんだろう」という人も居た。
けど、私が急患であの病室へ入ったのは、後にも先にもこの時1度限りだったし、中に入ることもなく、ベッドが3つ並んでいて、カーテンで仕切られているのを、話した通りの部屋だったことは、ズーッっと後々まで部屋が変わらなかったお陰で、看護婦さんに話したときに、確認できた。
私は、この貴重な体験から、とても多くのことを知ることができたと思っている。
(1)赤ちゃんは、どんな親であっても、切望し親のことを慕い、思っている。
(2)赤ちゃんは、思った以上にしっかりと周りの状況や環境を理解している。
(3)赤ちゃんは、視覚的+感覚的に物事を理解できている。ex,母がピアノの先生で忙しいと思っていた。
(4)赤ちゃんは、人を思いやる心を持っている。
江原啓之さんは、胎児の頃の記憶もあるそうですが、私も生後8ヶ月以降も、祖母の背中で見ていた畑の景色や、朝露の感覚や、祖母の愛情とか、そういうものを沢山覚えています。
だから赤ちゃんをモノとして扱うのではなくて、人として人格・個性を大切にしたいと思うし、この子はどんな子?どんな個性を持ってるのかしら?って思って接していると、子育ては楽しくてショウガナイんです。
赤ちゃんは、私たちが思っている以上に、色んなことをわかっているし、もの凄く沢山の情報を吸収しているってこと。だよね。
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赤ちゃんは、一人の人間。輝く個性。
力強くイキテル、純粋な生命(イノチ)
毎日の生活の中で、どんなに大変であっても、大人になるまでに私たちが失ったものを持っている。
世の中では、イジメや、様々な心の問題があるけど、この純粋さは、誰もが持って生まれたもの。
みんなが、この輝きを持って生まれてきたんだってこと。
世の中、みんな精一杯だし、みんな頑張ってる。
弱いから逃げたくなったりもする。寂しい時、人に迷惑をかけたりもする。
寂しい気持ちが、心に空洞を作って、そこを愛で埋めれば良いんだけど、
「愛」が足りないと、暴走したりする。
…イジメル人もみんな、きっと何か足りないんだよね。
イジメラレル人は、強くなれる。大人になればわかるけど、イジメル人より、イジメラレた人の方が、強くなれる。やさしくなれる。素敵な大人になれるよ。
大人になるまでにとか、大人になってからも、色々とあるんだよね〜☆わかるわかる。
色々とあるけど、1番素晴らしいのは、生まれてきたときは、みんな一緒。
「純粋」その輝きは、圧倒的に素晴らしいと思う。
美しい存在に、自分を振り返り、心洗われ、育てられているんです。
目の前の大変さとかで、疲れることもあるけど、この美しさに気がついたら、未だ言葉を持たない、子供からの愛を感じることができるかもしれないですよね。