ババアよろける

餌を食べに行く、水を飲みに行く、トイレへ行く以外は、私の足元から動かずに寝ているババアが、今日は餌を食べに行く2メートルほどの距離の間に、一瞬フラッっと後ろ足に力が入らない感じでふらついた。
そんな些細な変化すら悲しい。老猫の最後を看取る覚悟を少しずつ持ちたいと思いつつ、食欲があり、ボケてるのか?というくらいガツガツ食べ、良いウンチもしているババアが死ぬなどと、未だに信じられないのだけど、昨日は俊が不意に「ババアは新しい年まで持たないと思うわ」と私に言った。
特に愛猫のウリさんを亡くし、号泣する私を見ている俊は、3歳くらいのことだったけど、自分でもショックだったことを覚えている。子供たちは、ババアのことも静かにしっかりとした目で見ているんだなと思った。
癌で死ぬのか?排泄機能が低下して、便秘になって死ぬのか?というくらいよく食べる。どちらにしても、薄っぺらい悲しいほど軽い身体が、膿を流して異臭を放ち、毛づくろいもしないババアが、せっせと舐めている姿が非常に辛い。オムツをはかせるにしても、お腹に布が当たるのは痛いだろうと思うと、マナーベルト(オムツ)もつけずに今まで来たことは、逆にラッキーだったかもしれないと思う。
今は見守っていくしかない。後悔が無いように、看取ってやりたいと思う。